Imago.Gaming-log

休止中

E.Y.E: Divine Cybermancy

f:id:imago:20140708023113p:plain

 

 プレイまとめ用に書いていたら、愛情が溢れ出して思いの外長文になってしまったので独立した記事とした。感想としてのまとまりはない文章だが、しっかり書いたとしてもFPSというジャンルが語れないので、どうしても歪なものになってしまうだろう。

 そういえば、E.Y.Eは自分がまともにプレイした初めてのFPS作品であった。

 

   Steamのサマーセールで大幅な割引があり、そのおかげで、いつも過疎状態のマルチに新規ユーザーが大量に押し寄せていた。とはいえある種のお祭り状態みたいなもので、サマセが終わるころにはいつも通りの過疎マルチに戻っていた。

 しかし、これは結局のところ新規のユーザーを取り込めていない、あるいは延々とマルチのミッションなどをプレイし続けること自体が特殊な例ということか。

 まあ、大半は途中で投げ出すのだろう。E.Y.Eはステータスが育たない内は、あまり普通のFPSと変わらない。むしろそれ以下かもしれない。ある程度育てばそれなりにトリッキーなプレイや行動の幅も生まれて楽しいのだが、この「ある程度」までが長いし、作業だし、分かりづらい。そして、そこまで育ったころにはすべき目標もなくなっている。脱落者を製造するゲームデザインだ。これでは「手っ取り早くトリッキーな動きや人のいるマルチがしたかったらタイタンなんたらをやればいい」と自分でも思ってしまう。

 

 でも、私はE.Y.Eを続けるよ!

 

f:id:imago:20140707233149j:plain

Huan「継続するだと…(困惑)」

 

 ちなみにE.Y.Eのマルチはキャンペーンモード、ミッションモードと、アップデートで追加されたデスマッチ系Battle Royal、フラッグキャプチャー系Team Artifactとそこそこバリエーションは豊富だ。が、ミッション以外は酷いものだ。特にPvP関係はE.Y.E独自のRPG要素が対等なマッチングの壁になっていて、その結果PSIフォースやサイバーインプラントといった楽しい要素が封じられて、それこそ凡凡凡FPSとなっている。さらにBattle Royalでは銃を捨てて(速攻で弾切れを起こす)刀で切りかかるコマンドー的な光景が繰り返されている…んじゃなかろうか。1度やって以来まったく参加していないが、多分そうだろう。

 キャンペーンモードはゲーム本編をCOOPで進めていくのだが、最初のチュートリアルステージを抜け本部についた途端、初心者の良く分かっていないプレイヤーが味方NPCに発砲して敵対化させゲームの続行が不可能となる光景が繰り返されている。これは野良に参加すると高確率で遭遇するのでマジ情報。

 

f:id:imago:20140708024419j:plain

Mentor「人に向かって撃っちゃダメ!(教訓)」

 

 そういったわけでマルチはミッション1択なのである。あと、お金を稼ぎたかったらマルチでミッションを回すのが手っ取り早い。

 

 欠点だらけのゲームだがそれでもE.Y.Eを愛してやまないのは、その世界観がどうしようもなく魅力的だからだろう。率直に言うと、雨宮慶太好きとしてE.Y.Eを評価している。雨宮氏といえばやはり映画「ゼイラム」だろうか。ゲーマー的には「鋼-HAGANE-」かもしれない。プレイしたことはないが動画を見るに純度の高い雨宮ワールドだった。ごく最近だと真・女神転生IVで天使のデザインをしていたようだ。

 氏のメカとクリーチャーが仏教的美術と有機的な融合を遂げたデザインセンスはサイバーパンクでありながらも、どこか無時代的なところがたまらなく良い。海外でも知られたクリエイターだが、それでも洋ゲー雨宮慶太マインドが感じられる作品に出逢えるとは思わなかった。後にStreum On Studioがフランスのディベロッパーであると知り、さらに驚いたというか、妙に納得したというか…。

 

 キバクロウ欲しいなぁ。

 

 余談だが、マルチしていて感じたのはロシア人プレイヤーの多さ。このゲーム、ロシアではコアな人気があるのかもしれない。

 いや、日本でもコアな人気はあるのだろう。日本語化パッチも(完全ではないが)あり、日本語Wikiもそこそこに充実…ん、なくなってる?

 Wikiなしでどうやって実績「Detective」を取るんだ?